平成24年 6月 3日(日) 妙徳会(勉強会)説法より

     「お灯明について」           
                       
 
 
 @お灯明の意味 

 お灯明(ローソク)は闇を明るくするところから、
み仏の智慧にたとえられております。
 
それは、すべての人々の悩み、苦しみ、所謂我々の心の闇を
 照らしてくれるとされているからです。
 
 その心の闇を照らす広大無辺のお慈悲の明かりの事を、
 経文では大光普照(大いなるみ仏のお慈悲の光は、
 あらゆるところにまでとどきます)と説いております。



   


 そのお灯明の功徳を私たちが頂戴し、自らもまた他の人々のために

光となってあげられるよう努力する。

ここにお灯明の意義があります。


 このこことから出発して、お灯明のお功徳を今は亡き人にもという願いになり、
今日のように仏壇等にお灯明をお供えする風習になってきたわけです。

 
A口ーソクか電気か

 お灯明は、単なる油灯から出発して、置灯篭、吊灯篭、輪灯、燭台(ローソク立て)と
時代とともに荘厳さをまして今日に至っております。

 最近は灯明に電気を使うところが多くなりました。
それをさして「お灯明は火が大切なので電気はだめ」
などと言い出す人が居りますが、

先にものべましたように、お灯明はみ仏の智慧、慈悲をあらわしますが、
それは「火」ではなく「光」の方であることを理解おいていただければ、
電気の光でも一向にさしつかえない、ということがお分かり頂けると思います。